ここではご依頼いただいたメンテナンスの一部をお伝えします。

2022.03

時間が取れずMaintenance Report更新できていませんが作業受け付けております。
お気軽にお問い合わせいただければと思います。
よろしくお願いいたします。


2018.01

1月より作業の様子をInstagramとTwitterに載せています。よろしかったらご覧ください。
[Instagram] https://www.instagram.com/vintagefan_vf/
[Twitter] https://twitter.com/vintagefan_vf

2017.11


今月はH様のメッキタンク磨きについてご紹介させていただきます。

上のタンクはAGM(AMERICAN GAS MACHINE)のReady-Lite Model 267です。
メッキ処理されていますが、かなりくすんでしまっています。
タンク磨き作業もご依頼いただきましたので、新品状態に近づけるべく早速、作業を開始します。




作業の様子がわかり易いように半分だけ磨きました。
磨き上げた右側は周りの風景を映しこむまで光沢を取り戻すことができました。





タンク表面のメッキの状態を見ながら、メッキが剥げないようピカピカに仕上げます。
さらに時間をかけ丁寧に作業を進めることで、かなりはっきりと景色を映す状態にすることができました。

くすんでしまったメッキタンクは磨き作業でピカピカに輝きを取り戻すことができます。
フィールドの景色を映しこむのはメッキタンクならではです。
朝日や夕日、湖や森の木々、それらに囲まれる自分も映り込みます。
タンクに映る景色を見ながらの一杯もまた最高です。

メッキタンクモデル、タンク磨きでピカピカにしてあげてください。
きっとランタンも喜ぶと思います。
H様、この度はご利用ありがとうございました。




2017.09



PicnicStoveの大火力化作業ですが、大変ご好評いただいております。
作業完了後、たくさんのお喜びの声をいただき、大変うれしく思っております。
今回はO様、Y様のお声をご紹介させていただきます。

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O様

本日受け取りました。 
ありがとうございます。
説明頂いた通りにガス缶をセットし、点火! 感動しました。
軽くてシンプルでカッコ良くって眺めているだけでも幸せです。
しかも、メンテナンスのおかげで実用性もプラス。
本当にありがとうございました。
大切に使わせて頂きます。

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Y様

只今ピクニックストーブが届きました。
早速カセットガスを手順通りに装着し、点火したところ、驚くほどに大火力!!
レバーを少し回すだけで強弱が可能ですね。
私の持っているピクニックストーブは国産ガス化はしていますが、大火力化していませんので、
3回転半ほど回さないと火力が安定しませんのでまさしく「目から鱗」でした(笑)。
今回カスタムしていただいたストーブは屋外での煮炊きに使わせていただくつもりです。
来週末にキャンプの 予定があるので、早速連れて行きたいと思ってます。
今回は本当にいろいろとお世話になり、有難う御座いました。

またお聞きしたいことや、カスタム依頼の際にはどうぞ宜しくお願いいたします。

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O様、Y様はじめ、たくさんの皆様のご利用ありがとうございます。
今後も、一台でも多くのピクニックストーブを元気にしていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。



PS.
PicnicStoveだけでなく、ランタンやストーブも並行して作業させていただいております。
今月もいろいろなランタン・ストーブが作業を待っています。
一台一台、時間をかけてゆっくり丁寧に仕上げさせていただきます。

手前の錆だらけのフレーム&メッキタンク(AGM)、
右奥の真っ黒になったOPTIMUS#45ケロシンストーブ、
これからピカピカに仕上げていきます。
作業完了までもうしばらくお待ちいただければと思います。




2017.08

今月はS様のTHERMOSランタンメンテナンスの様子をご紹介させていただきます。



メタリックブルーの綺麗なタンクがかわいらし一台です。
同じような大きさのColemanランタンと比べるととても軽いのが特徴的です。



花のようなバルブも良い雰囲気、おむすびのようなどっちりとしたタンク形状も愛嬌があります。
今回のモデルナンバーは「8312」です。



かなり緑青がついていて詰りもありましたので、外側だけでなく内側も綺麗にクリーニングしました。
内側は特殊工具をつかっていますので、新品時のようにきれいになります。
ニードルは曲げないように、折らないように慎重に汚れ落としをします。
ばねの伸縮具合も要チェックです。
やわらかい真鍮部品、ねじ込みすぎて折らないよう丁寧に作業を進めます。
これで燃料もエアもしっかり上がっていきます。



錆だらけだったフレームも薬品に漬け込んで根こそぎ錆を取り除くことにより綺麗になりました。
ベイルの差し込み口やチューブの中まで残らず錆を取り除かないと、またすぐに錆が再発してしまいます。
サンドブラストは外側の錆を手っ取り早く取り除けますが、筒状になっている部分や細かな隙間の錆までは綺麗にできません。よって、薬品に漬け込むのが一番確実です。



O/H作業や消耗品の交換でまた元気に火を灯してくれるようになりました。
とても軽くてかわいいTHERMOSランタン、みなさんも一台いかがですか。

S様にはたくさんの修理のご依頼ありがとうございました。
元気になったランタンたち、フィールドでたくさん活躍させていただければと思います。
ご利用ありがとうございました。




2017.07

今月はT様からご依頼いただきました「PRIMUS STREAMLINER 2393」の作業をご紹介させていただきます。



黄色と緑のかわいいカラーリングから人気のビンテージツーバーナーです。とてもシンプルで薄いので持ち運びも楽々です。塗装もつやつやで非常にきれいな個体です。

 

OD缶が使用できるようにしてありますが、MAXでこの火力。使用するには力不足ということで大火力化作業をご依頼いただきました。確かにこの火力では湯沸かしもままならないですね。



大火力化作業とオーバーホール作業で見事な大火力となりました。ご返送後、T様からは以下のような嬉しいご連絡をいただきました。

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先日受け取ったツーバーナーを今週末、早速キャンプで使わせて頂きました。
以前とは比べものにならない火力に妻も大変満足しておりました。
素晴らしいお取り引きが出来た事に感謝申し上げます。
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大火力化作業にご満足いただけたようで何よりです。
大火力になったPRIMUS、活躍の機会もぐんと増えると思います。
フィールドでたくさん活躍させていただければと思います。
この度はありがとうございました。

Coleman以外のアイテムも取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
 

2017.05

 今月はA様からご依頼いただきました「Coleman CANADA 4M」ツーバーナーのオーバーホール作業をご紹介させていただきます。今回は通常のO/Hの他にバーナー下周りも作業を行いました。

バーナーの炎が赤火になってしまう原因の一つに「錆」があります。ツーバーナーは燃料・エアの通り道が非常に錆びやすくなっています。部品をバラバラにして薬品に漬け込み、外側だけでなく赤火の原因になる内側の錆も徹底的に取り除きます。漬け込んでは内部をブラシで磨き、漬け込んではブラシで磨きの繰り返し作業で錆を完全に取り除くことができました。



その後、耐熱塗装を施して200度で焼き付けます。新品のように中も外もピカピカに仕上げます。


   
煮こぼれ汁等の影響で特にバーナーリングは錆びやすくなっています。こちらもリング一つひとつを手で磨き、薬品に漬け込み手で磨き… ようやく本来の銀色を取り戻すことができました。

 真っ赤だった炎も綺麗な青に戻りました。タンク内の錆取りも行いましたので今後も末永く元気に活躍してくれると思います。この度はご利用ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。



2017.02

    

 
今月は以前GIストーブのメンテナンスのご依頼をいただいたN様のOPTIMUS1551オーバーホールメンテナンスの様子をご紹介させていただきます。今も元気にGIストーブが活躍しているとの事、嬉しい限りです。
 実はVintageFanではご依頼があればColemanだけでなく、OPUTIMUSやTHERMOS、PRIMUS等もメンテナンスさせていただいております。裏メニュー的な扱いだったのですが、今後はColeman同様に作業を受け付ける準備をしております。

 このOPTIMUSは10年以上前にご友人から譲り受け、そのままにしていたランタンだそうです。久しぶりに点火したところ、不完全燃焼の為、マントルが黒くなり照度が無く、ポンプの動きもいまいちな状態との事でした。
 ケロシン(灯油)ランタンはホワイトガソリンランタンに比べ非常に経済的なのですが、燃料がだらだら流れてきたり、すぐに黒い煙を上げて大量の煤を発生させたりと、状態が悪いととても扱いにくいランタンです。
 ホワイトガソリンのように簡単に気化しないため、いつまでも燃料が本体や手に残り、臭いも消えません。よって、タンク内の錆取りの作業やランタン上部の煤まみれの部品のクリーニングに非常に時間がかかります。作業後の手は真っ黒でぬるぬる。とても臭いです。


    

 
作業にお時間をいただけるとのことでご依頼いただきましたので、いつもにも増して一層丁寧にクリーニング作業を行いました。こちらに届いた時点では気化状態が非常に悪く、すぐに煤まみれになっていましたが、タンク内チューブやバルブ内を綺麗にし、消耗品の交換を行う事により、とても明るく元気に火を灯してくれるようになりました。この姿を見たらきっとお友達も喜んでくれることと思います。
 到着後、庭の薪ストーブにあたりながら、ウイスキーグラス片手にこのOPUTIMUSを灯されたそうです。素敵ですね。「安心してメンテナンスをお願いできるので心強いです」とのお言葉もいただき、嬉しい限りです。
 元気になったOPUTIMUS 1551、末永く元気に活躍してほしいと思います。
 この度もありがとうございました。



2016.07






 
今月はいつもお世話になっているN様からご依頼いただきましたストーブの様子をご紹介させていただきます。
 連休中に昔のガソリンストーブを引っ張り出し、お茶でもしようかと点火したところ、なかなか思ったように燃焼しないとのお話でした。また、オプティマス111Bの調子も悪く、ポンプで圧縮するとガソリンが噴き出たり、調子良く燃えても、熱でタンク内の圧力があがると、ガソリンが噴き出して火だるまになってしまうとの事でした。
 ポケットストーブは豪快な燃焼が魅力的ですが、とにかくバイポライザー内が真っ黒になります。NOS品もありますが、大きさの割に非常に高価(5,000円位)な部品です。今回は分解後の洗浄を徹底的に行い、内部部品を交換することにより見事に復活してくれました。燃焼実験では二台ともプレヒート後にスムーズに爆音を響かせてくれました。透き通るような青い炎と真っ赤になるプレートがとても綺麗なストーブです。火力も十分、あっという間にお湯が沸きます。
 オプティマスもニップルとNRV、燃料キャップ内のゴムの交換とオーバーホール作業にて元気になりました。こちらもGIに負けないほどの轟音を響かせてくれました。

 作業完了後、N様宅でも元気に燃焼し、「さっそく燃焼を確認しました。豪快な燃焼音とともにストレスなく燃えてくれました。いつ、どこで使おうかわくわくしているところです。」とご連絡いただきました。私も嬉しい限りです。

 GIやオプティマスはプレヒートが必要でひと手間かかりますが、それがまた現行モデルには無い良い所でもあると思います。元気になったストーブ達、N様のもとでたくさん活躍してくれればと思います。
 ご利用ありがとうございました。


 

2015.03



 
今月はご依頼いただきましたランタンとストーブの一部の燃焼実験画像をご紹介させていただきたいと思います。
 シングルマントルランタンではPROFESSIONAL200、YELLOWDECAL200A、PATE-PEN200A、BURGUNDY200Aをはじめとする200系、236、200Bなど。ダブルマントルでは220・275系。古い物ではCQ、134ランプなどもメンテナンスさせていただいております。
 VintageFanでは作業完了後、必ず燃焼実験画像をお送りさせていただいております。燃焼実験で問題なく点火・燃焼することはもちろん、末永く活躍できるよう愛情込めて作業させていただいております。今後もご依頼主様のもとでランタン・ストーブたちが大切にしてもらえるよう、丁寧に作業していただきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
 

2014.04





 今月はN様のランタンとツーバーナーオーバーホール作業の様子をご紹介させていただきたいと思います。
 メッキタンクが輝くCANADA200、金枠デカールが素晴らしい202プロフェッショナル、バーガンディーカラー移行期の200A、Searsで揃ったダブルマントルランタン&ツーバーナー、どれも個体数の少ない貴重なモデルです。特にSearsツーバーナーは水色と黄色の絶妙なコントラストが目を引きます。ランタンとお揃いの星型バルブや特徴的な”ごとく”もチャームポイントです。水色ボディのツーバーナーに粒のそろった力強い水色の綺麗な炎、いい感じです。
 オーバーホールで元気になったランタン&ツーバーナー、フィールドでたくさん活躍させていただければと思います。
 ご利用ありがとうございました。
 (GWに向けたくさんのご依頼ありがとうございます。GWまでに作業完了をご希望の方は早めにご連絡いただければ助かります。よろしくお願いいたします。)



2013.05

今月はA様の5404ピクニックストーブメンテナンスのご紹介です。
この5404は国産ガスが使用できるようになっていましたが、火力が弱く使えないとの事でした。

せっかくの5404をストレス無く使いたいとの事で、オーバーホールと大火力化作業をご依頼いただき、作業させていただきました。作業後は上の画像のように国産現行カセットコンロと変わらないくらいの火力になりました。これで、コーヒーのお湯沸しだけでなく、調理にも何のストレスも無く使用することができます。

便利になった5404、フィールドでたくさん活躍させていただければと思います。
ご利用ありがとうございました。



2013.02
今月はN様の200Aランタンのオーバーホール作業の様子をご紹介します。
やっとめぐり会えた"バースデーランタン"ということで、金属磨きやフレーム処理のオプション作業もご依頼いただきました。通常バルブ先やネジ山などの要所しか磨かないところを、金属磨き作業ではそれ以外の場所も全て磨き上げます。右の画像が作業後の部品です。真鍮部品、鉄部品共にピカピカ輝いています。
燃料漏れがないよう注意しながら、その個体のベストのバルブの硬さを確認しながら丁寧に組み上げていきます。最後は別フレームにて燃焼実験を行い、燃焼不良がないかをチェック、問題が無ければ一晩圧を掛けたままにして、圧漏れがないかを確認します。

カチッと仕上げたランタンに、N様からも大変ご満足いただけました。次は奥様のバースデーランタンをお探しになるとの事。その際のご依頼もお待ちしています。人生の相棒として末永く活躍できるよう、微力ながらお手伝いさせていただければと思います。ご利用ありがとうございました。



2012.10

今月は珍しいランタンをご紹介いたします。
まずはいつもお世話になっていますK様の
"Coleman Arc lantern Model L316"です。
こちらはコールマン初の野外ランタンで1915-1918年頃の製造になります。

輸送中の破損を防ぐ為、ベンチレーターとグローブを外した状態でお送りいただいておりますので、アークランタンならではのかわいらしい金魚蜂グローブとベンチレーターが画像にないのが残念ですが、グローブ、ベンチレーターを装着した姿は、アンティークな雰囲気を醸し出し、時の流れがゆっくりとなる気がします

こちらはCANADAコールマンの"639 CPR"です。
"CPR"・・・言わずと知れた"Canada Pacific Railway"の略です。
タンクやフレームの状態も良く、貴重なCPRの中でもコレクタブルな個体です。

247CPRもそうですが、燃料はKEROSENE(灯油)になります。
ケロシンは気化しにくく、ジェネレーター下にプレヒートカップが付いているのが特徴です。
気化しにくいとは言え、ランニングコストの安い灯油モデルだけに、非常に人気のあるモデルです。
500(キャンドルパワー)と大光量なので、とにかく明るいランタンです。
この明るさと豪快な音にはまってしまう方も多くいらっしゃるようです。

プレヒートカップに入ったアルコールの青い炎が消えそうになる瞬間にバルブを開く…
この絶妙なタイミングがつかめれば、ケロシンを使いこなしていると実感できることでしょう。
フィールドで一手間掛かるケロシンランタンを、スムーズに使いこなす。かっこいいです。

今月もたくさんのご依頼ありがとうございました。
何でもお気軽にお問い合わせください。

2012.09


 今月はテーブルランタン&アークランタンメンテナンスのご紹介です。どのランタンもポンプ外付けタイプで燃料キャップにチェックバルブが付いています。エアー逆止弁付燃料キャップ。昔の人の知恵を感じることができます。

タンクから真っ直ぐ伸びるチューブが特徴ですが、長い分クリーニングしにくい部分でもあります。タンク内の錆や汚れを落としてもこのチューブが詰まっていては何にもなりません。時間をかけ、何度も何度も内壁の汚れ落しを行ないます。タンク内の構造も独特で、燃料を全て出すのもコツがいります。

組立て後の燃焼実験で、当時の灯りを灯してくれると、とても嬉しく感じます。
200Aなどと違い、テーブルランタンの多くは白いシェード(擦りガラス)が装着されます。そのままでは明るすぎるマントルの明かりを、優しい光に変えてくれます。夕食後、灯りをテーブルランタンに切り替えて、まったりするのも良いと思います。

真ん中のランタンは、アークランタンににカテゴライズされる"National Arc"です。Colemanのアークランタン、L316が2万台製造されたのに対し、National Arcは500台前後と言われている超レアランタンです。
絶対数が少ないだけに、交換部品もありません。いつも以上に慎重に丁寧に作業を進めます。
何度も何度も各部のクリーニング及び調整を繰り返し、ようやくベストな状態にすることができました。
世界で500台しかない100年前のランタンに、明るい火が灯ったときはとても嬉しく感じました。

何十年も前のランタンですが、メンテナンスをしっかりとしてあげれば、まだまだ元気に火を灯してくれます。マントルも現行品の#20や#21が使用可能ですし、大人な雰囲気を楽しむにはとてもいい明るさだと思います。元気になったこの3台もオーナー様を柔らかい光で照らしてくれることと思います。ご利用ありがとうございました。



2012.07
 → 
 
 今月はS様の200Aランタンのご紹介です。リサイクルショップで見つけた200Aとの事でしたが、フレーム・タンクには錆が多く、タンク内とポンプシリンダー内には泥が入り込んでいる状態でした。ポンピングも不可でバルブも固着していました。
 
ここまでの状態のオーバーホールのご依頼はなかなかないのですが、これも何かのご縁。S様に救われた200A。全部品を分解し、愛情込めて一つ一つ丁寧に作業を進めました。

いつも以上に時間はかかりましたが、外観及びタンク内、シリンダー内を徹底的にクリーニングし、消耗部品の交換で息を吹き返してくれました。歪んでいたフレームもカチッと修正し、凛々しく生まれ変わりました。

届いた200Aをご覧になり、S様もとても喜んでおられました。錆は大敵ですが、ここまでくるとタンクの小傷はむしろ勲章にも見えます。泥まみれだった200A 、今後も末永く明かりを灯してくれると思います。
 
ご利用ありがとうございました。

 

2012.06

 今月はM様の200Aメンテナンスのご紹介です。新品未使用品ということでご購入されたそうですが、いざ使おうとしたところ点火不能。新品未使用品だけにマントルを装着して空焼きしてしまったので返品というわけにもいかないとの事でした。

お送りいただき状態を見させていただくと、新品未使用品に多いポンピングの不具合や燃料キャップからの圧漏れ、メインバルブが固着して動かない等々いろいろと問題がありました。
(乾燥しているUSとは言え、何十年も経てばフレーム上部や給油口に錆も出てきてしまいます)

憧れの「新品」。観賞用としてはぴったりですが、フィールドで使用するにはほとんどの場合メンテナンスが必要なようです。使う前には経年によるゴムの硬化、ひび割れ、錆、オイル切れ、革の変形等々しっかり見てあげなければなりません。せっかくの新品でしたが、メンテナンス後は当方で燃焼実験をさせていただき、ご返送となりました。

新品をご使用の場合は、点火確認していないわけですので、エア漏れだけでなく燃料漏れ等ないか、しっかり確認してからのご使用をお勧めいたします。
(新品をご購入の場合は圧が掛かるか、エアが出るかだけでなく、バルブはかたくないか、燃料漏れが無いか確認してからご購入されたほうが良いと思います)

フィールドで使用する目的で購入されるのであれば多少傷があってもしっかりメンテナンスされている方が良いのかも知れません。多少の小傷はそのランタンの歴史を感じさせ、気兼ねなく使用できるような気もします。

新品未使用品は高価で貴重なものですが、現状で点火・使用できるか誰にも分からない物でもあります。 新品をご購入され不具合等がある場合は、お気軽にお問い合わせいただければと思います。元気に燃焼するよう愛情持ってしっかりメンテナンスさせていただきます。



2012.05
 今月はT様の64年SEARSメンテナンスのご紹介です。こちらはご友人の方から誕生日プレゼントとしていただいたそうです。使用するたびにニードルが曲がってしまうとの事でした。

オーバーホールと共にエキセントリックブロックの動きの調整をさせていただき、症状も改善されました。タンクは傷だらけで48年の歴史を感じさせますが、世界にたった一台の思いの詰まった大切なSEARS。末永く元気に火を灯してくれると思います。元気になったSEARSの灯りの元でお友達と一杯。素敵ですね。

みなさんもお友達や奥様にランタンのプレゼントなどいかがでしょう。きっと喜んでくれると思います。
 


2012.04


 今月はA様の200AとPEAK1メンテナンスのご紹介です。 左のPEAK1は錆が多く、なんとなく元気の無いような印象でした。消耗品のジェネレーターの交換、全部品をクリーニングするオーバーホール作業、オプションのボウル磨き、足磨きで大復活しました。ボディにワックスをかけてピカピカ、勢いのいい炎を上げてくれました。

隣の緑200AはA様のお父様が昔購入されたものだそうです。こちらも土や油汚れがありましたが、消耗部品の交換とオーバーホール、フレーム処理で新品のようになりました。親子二代にわたって使えるのもビンテージコールマンの良さの一つです。


この時代、物は安く買え、少し具合が悪くなると新しいものに買えかえる事も多くなってきていますが、思い出の詰まった大切な物はいつまでも長く使いたいものです。 A様のようにお父様が使われていた物の他にも、子供が小さい頃に一緒に行ったキャンプで使ったランタンやストーブなど、二十年ぶりに使いたいなどのご依頼も多くいただいております。また、大きくなった息子さんが家族を連れて里帰りした際に、昔使ったバーナーを使い庭でデイキャンプしたいとご依頼される方も多くいらっしゃいます。

ビンテージコールマンはメンテナンスをしてあげれば、いつまでも使うことができます。みなさんの倉庫にも昔活躍したランタンやストーブは眠っていませんか。もし埃をかぶっているのを見つけたら、直してあげてみてはいかがでしょう。きっとランタンやストーブも喜ぶと思いますし、メンテナンス後の炎を見れば、当時の思い出も鮮明に思い出されると思います。

何十年も前の思い出にひたりながらの一杯。
最高です。



2012.03



 今月はT様のLZ327のご紹介です。
 LZ327は1920年頃から約10年間colemanがOEM生産をしていたランタンです。
 (SEARSランタンなどもcolemanがOEM生産していたモデルです)

 くるりと一回転しているジェネレーターと大きく曲がったエアーインテークノーズが大きな特徴です。
 大きくがっしりとしたフレームの底とカラーにに開いているたくさんの穴がデザイン的にいい味を出しています。
 当時の技術ではタンク内にポンピングシステムを組み込む技術がありません。
 よってこの年代のランタンは風船を膨らます空気入れのようなハンドポンプで空気を送り込みます。

 時間をかけて丁寧にオーバホール作業を行い、約100年前の炎を元気に灯してくれました。
 これからもずっとフィールドを灯してくれると思います。
 ご利用ありがとうございました。
 

2012.02

 VintageFanに一番多くオーバーホールのご依頼をいただくのが200A赤ランタンです。数も多く、雰囲気もあり、期待以上の明るさというのがその理由だと思いますが、多く流通している分、状態の良くない物も数多くあるようです。
 一台でも多くのランタンを元気にしたい。その思いから、ご依頼いただいたランタンはどこから出たものであっても、一つ一つ丁寧に愛情込めてオーバーホールさせていただいています。

毎月たくさんのオーバーホールご依頼をいただきますが、お客様の9割以上の方からオプションの金属磨きも合わせてご依頼いただいております。内側だけでなく何十年の汚れが付いた外側も綺麗になった方がランタンも喜ぶと思いますし、外観を綺麗に磨くことでやわらかい真鍮部品のひび割れも発見することができます。何より綺麗になった方が愛着が持てると思います。一度綺麗にオーバーホールして使い込むことにより、新しいオーナーのもと、使い込むことによって味が出てくるのを楽しむというのも良いと思います。

オーバーホール作業をご依頼いただいたお客様からは、
「大変綺麗になって感激です、ありがとうございました」
「ポンピングも全然感触が変わりました。これが本来の姿なのですね。嬉しくなりました」
「とても綺麗になって帰ってきたので驚きました」
「絶好調になったあげく、ピカピカにしてもらえて大満足ですよ〜♪ やっぱりV.Fさんに相談OHしてもらって良かった!」
などのお声をいただき、私も嬉しい限りです。

いよいよ春らしい陽気になってきました。せっかくのキャンプ。いざフィールドで使おうと思ったら火が点かない、火達磨になった、火がちらついて使い物にならないということのないよう、事前のメンテナンスはいかがでしょうか。お客様のご満足いただけるよう、毎日こつこつと作業していきたいと思います。何でもお気軽にお問い合わせください。ご依頼、お待ちしております。


2011.12


 今月はS様の三台のランタンの作業内容のご紹介です。2台の200Aランタンと220D58-Bツーマントルランタンです。220Dのタンクはピカピカ輝いています。メッキタンクは鏡のように周りの風景を映します。フィールドの夕暮れ時に火を入れると、薄暗い森がタンクに映る中、マントルの光が煌々と輝きます。
 
メッキランタンは暗くなる前に点火して、風景の中に溶け込むのを楽しむのも一つです。メッキに負けず劣らず、オプション作業で真鍮部品やフレームも綺麗になりました。綺麗に元気になった三台。フィールドでたくさん活躍してくれると思います。

ご利用ありがとうございました。



2011.11

先ずはU様の286と508です。ランタン・ストーブ共に最近の物になりますが、フレームやバーナーリング等の錆がありましたので、綺麗にしました。タンクもピカピカになりました。286あたりはバルブ付近からの燃料漏れの症状が多く見られます。
PEAK1-576です。カナダ製らしい若草色のタンクのツーレバーストーブです。今月は珍しい576の修理依頼が2台もありました。400系などとはジェネレーターの長さが異なっています。ポンプもタンク下真横に付いています。

形や色がかわいらしいですが8500BTUという驚異的なポテンシャルを持っています。燃焼時はGIストーブのような豪快な燃焼音を響かせます。専用の収納用缶ケースも雰囲気があって素敵です。
左はK様の220Eです。鉄製のカラーとやや濃い緑色のタンクがビンテージ感を感じさせます。
 
右の200AはO様の200Aです。オーバーホールで元気に燃焼するようになりました。

 この他多数のオーバ-ホール依頼をいただきました。最近は 「オークションで購入したが思っていたより状態が悪いので、使用前にオーバーホールを」というご依頼も多くなってきています。実際分解してみると、見える場所はピカピカに磨いてありますが、給油口から見えるタンク内のチューブは真っ青というランタンもたくさんありました。
 
使用するとなると、見える部分の輝きよりも、その内側の状態が重要になってきます。タンクとバルブアッシーの接続部分のシールが新しいものか(取り外してクリーニングしてあるかがこれでわかります。200Aの場合は赤黒いシールがオリジナルの色です)をチェックするだけでもハズレの可能性は低くなると思います。

買ってしまった個体の状態が悪かった等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。元気に火を灯すようにお手伝いさせていただきます。


2011.10

 今月は3台のランタンメンテナンスのご紹介です。一台目はN様のイエローデカール200Aです。ティップクリーナーが固いという事でしたので、オーバーホール作業内で軽く回るように調整させていただきました。タンク内の錆も綺麗になり、元気に燃焼するようになりました。
 
二台目はS様の通称”クリスマス”の200Aランタンです。ベンチレーターが赤、タンクが濃い緑ということでクリスマスと呼ばれる貴重なランタンです。60年前のランタンですが、オーバーホールと消耗品の交換、各部の調整組立てで元気に燃焼するようになりました。

 最後はN様の228Fです。ベンチレーターが大きいため”ビッグハット”と呼ばれるモデルです。バルブを全開にしないと点火できず、燃焼も安定しないとの事でしたが、症状も改善して秋空の下元気よく燃焼するようになりました。
 

調子が悪い、オークションで購入したが一度しっかり整備してから使用したい等、お気軽にお問い合わせください。
ご利用ありがとうございました。




2011.08


 今月はM様のランタンとストーブメンテナンスの様子のご紹介です。赤いランタンは286シングルマントルランタンです。286の多くは緑色です。赤というよりはワインレッドに近い上品なカラーが魅力的です。200Aなどに比べると若い部類に入りますが、それでも20年程前のランタンになります。このモデルはバルブ付け根からの燃料漏れが多く見られます。オーバーホールと部品交換で燃料漏れも直り、元気に火を灯すようになりました。

若草色のストーブは533シングルバーナーです。錆も少なくいい状態でしたが、バーナー周りをクリーニングして新品のように綺麗になりました。フィールドで元気に活躍してくれると思います。みなさまの大切なランタンやストーブもぜひオーバーホールで元気にしてあげてください。ご利用ありがとうございました。




2011.06

 今月はU様の426Cのご紹介です。錆も少なく、とても綺麗な個体でした。
 スリーバーナーなので、通常のツーバーナーよりも一回り大きく、横に長いボディです。
 タンクもやや丸みお帯びていて、蚕のようにかわいらしいフォルムです。
 蓋の部分には赤いステイが付いていて、ステイを起こすと蓋を支える役目を果たします。
 オーバーホールとジェネレーターの交換で元気に燃焼するようになりました。
 フィールドで活躍してくれることと思います。
 ご利用ありがとうございました。



2011.05


 今月はS様の508のご紹介です。被災地にお住まいで、ライフラインがまだ復旧していない時期にご依頼いただきました。すぐに作業に入らせていただき、燃焼確認後、返送させていただきました。カセットガスを使用した卓上コンロよりも火力が強く、活躍しているとの事で、嬉しく思います。

この他、東北三県からたくさんのランタンやストーブのメンテナンス・修理依頼をいただきました。三県から届いた物については優先的に作業し、なるべく早く使っていただけるようにさせいていただきました。(作業代はサービスさせていただきました)

お送りいただいた物の中には、津波で泥をかぶったものや、波をかぶり全体的に錆びているものも多くありました。一台でも多くのストーブ・ランタンが活躍してくれればと思います。被災地の一日も早い復興をお祈りしております。




2011.04



 今月はT様のL228のご紹介です。L228は1927-1930年製造の228のファーストモデルです。バルブからチューブまで現在のランタンとは全く違います。時間をいただきましたが、元気に燃焼するようになりました。
 
修理後、早速T様とキャンプデビューとなり、綺麗に火が灯ったとお喜びの声をいただきました。マイカグローブの中で輝くマントル。思わず燃焼実験も長くなりました。ご利用ありがとうございました。




2011.02

















 今月はツーバーナーをご紹介させていただきます。左はT様のCOLEMAN 1967製 GI 523、右はCOLEMAN 年式不明 523 メディカルストーブです。タンクに付けられるプレートの刻印が異なります。
 
530ポケットストーブを並列にしてタンクを一つにした構造です。戦場や野戦病院で使用するために作られたモデルですので、非常に頑丈でかなりの重量があります。画像で分かるように足の位置(左画像は90度、右画像は45度、通常は0度で収納)を調節できます。本体安定と共に、ゴトクとしての役割もあります。豪快な燃焼音が特徴的です。
 
ジェネレーター等の予備部品は専用のカプセルに入って、天井の黒プレート裏に付いています。専用のケースも付いています。どちらもツーバーナーもオーバーホール作業で元気に燃焼するようになりました。ご利用ありがとうございました。



2011.01


 
 今月はK様のランタンオーバーホールのご紹介です。左から200A、5122、635、200です。一番左の濃い緑の200Aは赤のベンチレーターとのカラーリングから通称クリスマスランタンと呼ばれています。60年前のランタンとは思えないほどいい状態です。

黄緑色の5122はガスランタンです。こちらは40年前のランタンですが、国産ガスが使用できるようにしてあります。
 635は40年前、200も60年前のランタンです。どちらもメッキに曇りも無くすばらしい状態です。

四台ともオーバーホールをして、元気に燃焼するようになりました。フィールドで活躍姿を思うだけでわくわくしてきます。ご利用ありがとうございました。



2010.12


 今月はA様の237のご紹介です。237は言わずと知れたケロシンランタン。ケロシンランタンとはホワイトガソリンではなく、灯油を燃料とするモデルです。
 
左画像のジェネレーター下にあるアルコールカップで2分ほどプレヒートしてから着火するのが、ケロシンランタン特有の作業になります。うまく温まって点火したときの明るさと轟音には感激します。
 
ランニングコストは安く、非常に明るいので使い始めると手放せなくなりますが、カーボンが付きやすくホワイトガソリンランタンよりもこまめなメンテナンスが必要になります。
 
A様のランタンも元気良く火を灯すようになりました。どんどんフィールドで活躍してくれることと思います。ご利用ありがとうございました。



2010.10



 今月はO様のQuick Lite LQ427のオーバーホールのご紹介です。
QuickLiteLQ427は1920年代に作られたツーマントルランタンです。それ以前はタンクとポンプが別になっていました。タンクにポンプが付いた初めてのモデルです。200系のようにポンプはまだタンク内に収められていないため、ポンプが外に出ています。さすがに約90年前のランタンとなると部品の入手も困難になります。できるだけ丁寧にクリーニングをして再利用することになります。部品によっては錆や焼きつきなどにより分解できない箇所も出てきます。無理して分解して壊してしまっては元も子もないので慎重な作業が続きます。
 
幸いこのQuickLiteランタンはほとんどの部品を分解することができました。外側だけでなく、内側もきれいにしてあげて組み立てます。タンク内の状態が思わしくなく3週間の作業となりました。90年という歳月に比べたら、このランタンにとって3週間なんてほんの一瞬なんでしょうね。



 燃焼実験も大成功。90年前のランタンとは思えないほど元気に火を灯してくれました。オーバーホールで絶好調!タンクから飛び出たポンプもかわいく見えてきます。フィールドで90年前の明かりを楽しんでください。ご利用ありがとうございました。




2010.09



 今月はいつもお世話になっているK様のコールマンメンテナンスをご紹介します。
 左から500グリーン、200クリスマス、236、500シルバーです。
 メッキの2台のタンクは状態も良くまさに鏡面でした。
 500シルバーはチューブ切れや燃料カットの不具合がありましたが、
 お時間をいただきしっかりと修理することができました。
 50年以上前のアイテムになりますが、全て元気に燃焼するようになりました。
 近々フィールドデビューだそうです。
 いつもご利用ありがとうございます。



2010.07


 今月はS様の502をご紹介します。
 全体的に使い込まれたやれた状態のストーブです。
 実はこのストーブ、よく見るとおかしなところがあります。

 上の2枚の画像を良く見るとわかりますが、
 カラーの「502」と「Coleman」の浮き出し文字が逆さまになっています。
 文字もへこんでいる状態です。

 そうです。カラーアルミ板の内側と外側が裏返って作られていいるのです。
 色紙を丸く巻いたときに裏の白い色が表にきてしまった状態です。
 
 このようなイレギュラーは始めてみました。
 リベットの修正跡も無いので、製造段階でミスが出たものだと思われます。
 これを見逃して組み上げてしまうColemanの工場にも愛嬌を感じてしまいます。
 長い歴史がある分、いろいろな個体が見られるのもColemanの面白いところです。



 だいぶ錆や汚れが見られましたがオーバーホール作業で元気に燃焼するようになり ました。
 貴重な個体ですのでこれからも大切に使っていただければと思います。
 ご利用ありがとうございました。



2010.06

 
 今月はH様のSearsのオーバーホールをご紹介します。
タンクからチューブとはずしてみると真っ白になっていました。これではうまくエアーを送ることはできません。外側はもちろんのこと内側もきれいにクリーニングして燃料とエアーの通り道をきれいにしてあげます。

その他の真鍮部品も真っ黒でしたのできれいに磨かせていただました。フレームも錆取り・耐熱塗装・焼付け処理を施してピカピカになりました。

燃焼実験でも問題なく元気に火を灯してくれました。フィールドで活躍してくれると思います。ご利用ありがとうございました。






2010.04

 今月はS様の200Aをご紹介させていただきます。
 左の200Aはイエローデカールの中でも珍しい「ブラックバンド」と呼ばれるモデルです。通常シルバー色のカラーがブラックになっているモデルです。バーナーキャップも素焼きで味わいがあります。
 
もう一方の200Aは「PATENTS-PENDING」モデルです。一番赤ランタンらしいシルエットということで人気のあるモデルです。ブラックバンドは前期型、PATE-PENは後期型になりますのでベンチレーターの形・高さも違っています。

実はこのブラックバンドはS様のバースデーランタン、PATE-PENは奥様のバースデーランタンだそうです。夫婦ランタンということになります。
ご夫婦揃ってのバースデーランタンに火を灯すと思うとなんだか私も嬉しくなります。
 
O/H完了後、早速2台揃って庭を照らしてくれたそうです。いつまでも仲良く元気に火を灯してくれると思います。ご利用ありがとうございました。



2010.02


 今月はいつもお世話になっていますM様のランタンをご紹介させていただきます。昨年M様から1台の275のメンテナンス依頼をいただきました。今月はさらに3台の275の作業をさせていただきました。並べてみるとクリーム色が入ったようなブラウン、チョコーレート色のブラウン、ビターチョコレートのようなブラウンと微妙にタンクの色の違いがありました。改めてビンテージコールマンの奥深さを感じました。M様にはさらにもう一台の275(計5台)のご依頼もいただきました。ご利用ありがとうございました。


*275は燃料カットがうまくいかず消火しにくい個体があります。
 これから購入される場合はバルブ改良版の「275A」をお勧めします。



2010.01


 
 今月はGIストーブのメンテナンスです。1966年モデルです。GIストーブは燃料注入口にポンプがすっぽりと入る構造なので、よりシンプルな印象です。燃料を入れるときはポンプを取り外して給油します。
 
ミルクボトルサイズの小さなストーブですが、一つ一つの部品はとてもしっかりしたつくりになっています。ジェネレーターは弾丸のような形をしています。バルブの溶けも無く非常にいい状態のストーブでした。取り扱いには少しコツがいるGIストーブですが、味のあるツウ好みの一台です。前回ご紹介したGIランタン同様、豪快な燃焼音が特徴です。

             




2009.12


 今月はK様の5404アルミピクニックストーブのメンテナンスの様子をお伝えします。アルミピクニックは小指一本で持ち上げることができるほど軽いので人気のストーブです。1950〜60年代の物ですがアルミ製のため錆も少なく、使い勝手のよさからフィールドだけでなくバルコニーや車内で使う方も多いようです。
 
人気のストーブですが構造上、煮こぼれした汁がバーナー部を伝い脇から進入しやすく、燃料の噴射口が詰まっている個体が多くあります。詰りがあると火力も弱くなってしまいます。無理に詰りを取ると燃料とエアーの割合が変わってしまい、不完全燃焼が起きやすくなってしまいます。
 
今回のストーブも詰りがありました。さらにエアーを取り入れる部分にくもの巣があり、十分なエアーを取り込むことができなくなっていました。ランタンのフレーム内にも良く見られる光景です。くもの巣や土が詰まっていると不完全燃焼の原因になりますので気を付けなければなりません。くもの巣を取り、噴射口の径を調整しながら作業を進めました。O/H作業後はきれいな青い炎で燃焼するようになりました。
  
 ↓巣の中にはクモもいました。

元気になったアルミピクニック、いろいろなところで活躍してくれることでしょう。
ご利用ありがとうございました。


2009.11


 今月はGIランタン復活の様子をお伝えします。GI、すなわち軍用ランタンです。200Aなどの民生用ランタンとは違い、苛酷な環境で使用できるようにとにかくがっちりと作られています。民生用ランタンで予備のマントルや工具などを持ち歩く場合、タンク底に装着するアクセサリーセーフに格納しますが、GIランタンの場合はタンク内に格納することができます。また、アルミファンネルや燃料キャップがなくならないようチェーンでカラーに固定してあります。軍用らしく細かなところまで良く考えられた構造になっています。
 
このGIランタンはオーナーM様の始めてのランタンだそうです。ジェネレーターもない状態でしたがオーバーホールで元気に火を灯してくれました。
 
上記のような軍用ならではのディテール、独特な形状のアルミ製ジェネレーター、民生用とは違った渋いカラーリング、1台は持っていたいランタンです。(もちろん私も持っています)



右画像タンク中央の大きな銀色のキャップを開けてマントルなどを格納できるようになっています。
軍用らしく燃焼音はとても迫力があります。フィールドで使用すれば目立つこと間違いなしです。


2009.10


 今月はいつもお世話になっていますS様のランタン200/200A/228E/237です。それぞれいろいろな不具合があったのですが、O/Hで元気になりました。緑の228Eのバーナーチューブは特にピカピカになりました。フレーム処理も施して外観も新品のようになりました。時間はかかりますが一つ一つ丁寧に作業してあげるとどれも元気に復活してくれます。
 
シルバーのランタンは237です。燃料は灯油のケロシンランタンです。元気に火が灯ったときはガソリンランタンとは違う大迫力の燃焼音でとても明るく輝いてくれました。ケロシンランタンはチューブ内がタール等で非常に汚れやすいランタンです。ジェネレーター内がタールで真っ黒になりガチガチに固着していることが多くあります。ぜひこまめにメンテナンスをしてあげてください。生まれ変わったように元気に燃焼します。ケロシンランタンのメンテナンスもお気軽にお問い合わせください。

↑みんなきれいになって喜んでいるようです。
 外観だけでなくチューブ類の内側も綺麗にしてありますので絶好調です!


2009.09


 今月は部品の画像です。この部品何かわかりますか?そうです、「チェックバルブ」です。ポンピングでタンク内に送ったエアーの逆流を防ぐ逆支弁の働きをします。40年、50年前のビンテージランタン・ストーブは、チェックバルブ内が汚れで固着して機能しないものがほとんどです。チェックバルブを取り外すにはコールマンの純正専用工具が必要になります。

OHをご依頼いただいた物の中には画像のように専用工具をはめ込む溝をなめてしまっているものもあります。チェックバルブはやわらかい真鍮でできているのでとてもなめやすい部品の一つなのです。 動作不良のチェックバルブをなめて取り外すことができなくなると、タンク自体が使用不可になってしまいます。こうなってしまうとさらに特殊な工具でしか取り外すことができません。

ご依頼いただいたこのランタンは無事にチェックバルブを取り外して新品と交換しました。しっかり圧を保ち、元気に燃焼しました。もし、なめてしまった場合はご連絡いただければと思います。涼しい秋風の中、フィールドを明るく灯してくれることでしょう。


↑ ランタンにはやわらかい真鍮でできた部品が多く使われています。真鍮部品を取り扱う際はご注意ください。



2009.08


 今月は442シングルストーブの様子をお伝えします。オーナーのS様がこのストーブを購入してから約20年ということで、消耗品等の交換もかねてオーバーホール作業をさせていただきました。PEAK1のオプション作業であるバーナーボウルと足の錆取り作業も行い、下の画像のようにとても綺麗になりました。もちろん燃焼機構も生まれ変わり、とても元気に燃焼しました。これからも現役で活躍してくれることでしょう。ご利用ありがとうございました。




2009.07


 今月はオーバーホールをご依頼いただいた物で作業中に撮影した画像の一部を載せます。
 下の写真のようにシングルストーブやツーバーナー、ピクニックストーブ、各種ランタン等いろいろな種類のオーバーホールを行わせていただきました。届いた時は不具合があったり燃焼不良があったりした物もオーバーホールによって元気に活躍できるようになりました。これからのキャンプシーズン、フィールドで活躍してくれることと思います。ご利用ありがとうございました。



2009.06


 
今月は渋い茶色のランタン「275」のオーバーホールの様子をお届けいたします。オーナーのH様は外国から直接入手されたそうですが、状態が悪くガソリンがタンクから上がってこないとのことです。275はタンクとバルブアッシーの接続が硬く、安易に外そうとするとタンクが使い物ならなくなってしまいます。慎重に微妙に力加減を調整しながらゆっくりと作業を進めます。
 
2時間かけてきれいに取り外すことができました。タンク内にあったチューブを見てみると見事に穴がふさがっていました。これでは燃料が上がってきません。チューブをばらばらに分解し、チューブの内部(燃料や空気の通り道)も薬品や特殊な工具できれいにクリーニングしてあげます。穴詰りだけでなく内部もだいぶべとついていました。


全ての部品を分解してきれいにクリーニングをした後に調整しながら組み上げています。
燃焼実験では元気に燃焼してくれました。これで今後末長くフィールドを灯してくれるでしょう。
ご利用ありがとうございました。


2009.04


 先月の11台のビンテージコールマンのOHが終了しましたのでその様子をお届けいたします。OHと同時にバーナーボウルやゴトク磨きもご注文いただきました。煮こぼれや錆による汚れが付きやすいバーナー達もピカピカになりました。

到着した時点では全く使用不可能だった220のダブルマントルランタンもきれいになりました。
錆だらけだったフレームもサンドブラストによる錆落し・耐熱塗装・高温焼付け処理を行うことにより新品のようになりました。これで錆が進行する心配もありません。
真鍮パーツやカラー、タンクも磨いてピカピカです。タンク内の錆もきれいに取り、空気や燃料の通るチューブ内部もきれいにクリーニングしました。燃焼実験で元気に火を灯してくれました。フィールドでの活躍を期待しています!ご利用ありがとうございました。


2009.03


 今月は特にPEAK1のオーバーホールのご依頼をたくさんいただきました。PEAK1はコンパクトながら大火力で人気のあるモデルです。黒や茶色などの渋いカラーで、ロゴも年式によって特徴があり、見ているだけでも楽しいモデルです。
 
左のPEAK1のオーナーであるN様は先月も502と200AのOHのご依頼をいただきました。バーナーボウルの汚れ落としや足の錆も落として外見もきれいになりました。
 
N様には大変ご満足いただけたようで、再追加で下画像のOHのご依頼もいただきました。
502:6台・533:1台・220:2台:PEAK1:2台の計11台

 220のフレームの錆もしっかり落としてピカピカになる予定です。OHの様子は来月UPさせていただきます。一つ一つ丁寧に作業させていただきます。


2009/02


 今月は1940年、50年代のランタンのメンテナンスの様子を紹介させていただきます。60年以上前のランタンですのでフレームやタンク内には錆が多く、カラーの中にはくもの巣がありました。
 
しかし、コールマンのランタンの良いところはどんなに古くても基本構造は大きく変わらずとてもシンプルなので、しっかりとメンテナンスと消耗品の交換をしてあげればまた元気に火を灯してくれるところです。
 
このランタンもタンク内のゴミや錆をきれいにし、チューブ等のクリーニングと消耗品の交換をしてあげるととても勢い良く燃焼しました。
 消耗品では特にジェネレーターやゴムガスケットの劣化が良く見られます。燃料ゴムガスケットが経年により硬化していると燃料が漏れて非常に危険です。使用前には消耗品のチェックもお忘れなく。




 
クリスマスも243もとてもきれいになりました。
外見だけでなくタンク内面や燃料が通るチューブの内側もきれいにしました。
今後も元気良く炎を灯してくれると思います。
ご利用ありがとうござました。


2009/01

 今月も偶然にも「へそ曲がりランタン君」のオーバーホール依頼がありました。220Eダブルマントルランタンです。通常220Eと言えば緑色ですが、これはCANADA製なので赤色なのです。なかなかお目にかけない逸品です。ベンチレーター・タンクともに大きな傷無くとてもいい状態でした。
 
へそ曲がりを修正してOPTION1のフレーム処理を行うことによりさらにきれいに蘇ることができました。バーナーチューブも輝いていますね。これからも大切に使ってあげてください。ご利用ありがとうございました。
 


 ← オーバーホール後は別フレームにて燃焼実験を行い、
    元気に火を灯すことを確認してから発送させていただいています。





2008/12

 今回ご紹介するのはバルブとデカールの位置がずれているいわゆる「へそ曲がりランタン」です。普通はバルブとデカールの中心線が揃えられているのですが、たまにずれているランタンもあります。製造過程でのズレや前オーナーのメンテナンス時のズレなどが考えられますが、せっかくなら中心線を合わせてかっこよくしたいものです。
 
下のランタンも少しではありますが、中心線のズレがありました。オーバーホールの過程で中心を合わせました。これだけでとてもスマートなイメージに生まれ変わります。お持ちのランタンで中心線のズレが気になる方はお気軽にお問い合わせください。オーバーホール作業の中で修正させていただきます。(バルブアッシーをデカールの中心線に合わせます)


やっぱりバルブとデカールの中心線が揃った方がかっこいいですね。
今月は200Aのオーバーホールのご依頼をたくさんいただきました。ありがとうございました。


2008/10

 今月はカラフルなランタンをご紹介いたします。左が通称クリスマス、中央がゴールドボンドです。ビンテージランタンにはこの他、ブルーやブラウン、シルバーなどたくさんのカラーがあります。

左の3台はとても錆びていますが、実は既にオーバーホール済です。というのはオーナー様は錆びた感じをそのままに使用したいと考えられているそうなのです。古いランタンですので錆も似合います。ぱっと見は錆び錆びの古いランタンですが、燃焼機関はしっかりとオーバーホールしてあるというスタイルも素敵だと思いました。

きれいなランタンはディスプレイ中心に、錆びたランタンは気兼ねなくどんどん使うというのもいいと思います。この錆びた3台のランタンが当時の明るい火を灯している姿を想像すると嬉しくなります。ご利用ありがとうございました。




2008/09

 今月もたくさんのビンテージコールマンのオーバーホール依頼をいただきありがとうございます。今月は200Aや550をはじめツーバーナー、ツリーバーナー、GIストーブなどなどたくさんの種類を復活させることができました。ありがとうございました。
 
さて、今月のレポートは少し珍しい経歴をもつランタンのオーバーホールをご紹介いたします。と言いましても一見何のへんてつも無い200Aに見えます。実はこのランタンのタンク側面に「日立化学…」の銀色シールが貼られています。まだ電気が通っておらず明かりの無い場所での作業の際に使用されたランタンと考えられます。ご依頼主はお父様から譲っていただいたものだそうです。当時の日本にはコールマンほどの明るさを持つランタンが無かったのかもしれません。実際、この他にも私の家のすぐ近くのスキー場開発の際、野山開拓の為にコールマンのランタンを使用していたという話も聞きます。

お父様から譲っていただいた思い出の200Aをオーバーホールしてもう一度火を灯して欲しいというご依頼でした。多少の錆はありましたが、オーバーホールと消耗部品の交換を行い、お父様が使われていた当時の火を灯すことができました。フレームやベイルの錆取り・耐熱塗装と行なったので、外見もとてもきれいになりました。今後、ずっと大切に使われるということです。親子2代にわたって同じ炎を灯し続ける・・・素敵ですね。





2008/08

 さて、8月のメンテナンスレポートでご紹介するのはD様の5120、508、222Bの三品です。D様にはオークションでもごひいきいただいており、大変お世話になっております。222Bはフレーム処理(サンドブラストによる錆取り・耐熱塗装・高温焼付け処理)を施したのでとってもきれいになりました。


 最近は1つだけでなく2個3個とまとめてオーバーホールのご依頼をいただくことも多くなってまいりました。一つ一つ手を抜かずにネジの一本まで丁寧に作業していきたいと思っています。ちょっと調子が悪い、オークションで落札したけれども思ったより状態が悪い等お気軽にお問い合わせください。全力で復活のお手伝いをさせていただきます。よろしくお願いいたします。


2008/07

 毎日暑いですね。注意しないと作業中に熱中症になってしまいそうです。さて、今回ご紹介するにはCANADA製の200ランタンのオーバーホール作業の様子です。
 ご依頼主のK様はこの200をオークションにてご落札されたそうですが、満足な灯りがともらず、タンク内も錆だらけ、ポンピングしてもエアー漏れを起こしているという状態だそうです。せっかく購入されたのに状態がよくなかったようです。VintageColemanは非常に古い(50年前などというのはざらにあります)ものですし、火気を使用しますので状態をしっかり確認してから購入した方がよさそうです。
 
タンク内の錆がひどかったので、時間をかけて丁寧に錆取りを行いました。その他のパーツも特殊な薬品につけて内部までしっかりとクリーニングを行ないました。今回はオーバーホールの他に、フレーム・ベイルの錆取り塗装処理もご依頼いただきました。内側も外側もとてもきれいになりました。
ご依頼主のK様からも
「正直、驚いています。自分の人生に新たに灯りが燈った気がします。
これからも大切にしていきたいと思います。」と嬉しいお言葉をいただきました。
 
全く火がともらない、調子が悪いランタンに元気良く灯りがともると、私もとても嬉しい気持ちになります。これからも一つでも多くのランタンを元気にできるよう丁寧に作業していきたいと思います。


フレーム・ベイル処理も行なったので、内側も外側もとてもきれいになりました。
貴重なCANADA200、これからもがんばって灯りを灯して欲しいと思います。
ありがとうございました。


2008/06

 今回は58年10月製200Aのオーバーホールについてご紹介いたします。この200AはN様自身が昔アメリカのフリーマーケットで購入した物で、物置に置きっ放しにしていたものだそうです。最近物置から発見し、燃焼実験させてはみたもののさっぱりダメだったそうです。
 
早速、送っていただき状態を見たところ、半世紀前(50年前)のランタンとあってジェネレーター・チェックバルブ&ステム・ゴムガスケット・ポンプカップなどの消耗品全ての交換が必要な状態でした。さらにティップクリーナーが固着して動きませんでした。
 
時間をかけてオーバーホールを行い、消耗品を新品に交換したところ見事にランタンに火が灯りました。私も嬉しい瞬間です。どんなに古いランタンでもしっかりとオーバーホールをしてあげるとしっかりと仕事をしてくれます。みなさんもお手元に古いランタンがありましたらあきらめずに復活させてあげてください。きっと当時の雰囲気を感じさせてくれることでしょう。


                     
タンクには50年分の傷や錆が見られますが、それも渋さの一つです。新品もいいですが傷や錆が似合うのもビンテージのいいところです。


                         
しっかりO/Hしてあげれば元気になります。50年前のランタンとは思えぬほど絶好調です!どこかしらランタンも喜んでいるようです。きっとアメリカへの旅の思い出をよみがえらせてくれることでしょう。
ご利用ありがとうございました。

 

2008/05

 先月500シングルバーナーのオーバーホールとフレーム処理のご依頼をいただいたO様から4台のランタンオーバーホールのご依頼をいただきました。どのランタンもぴかぴかの状態で大切に使用されているのが感じられました。約50年前の物ですがオーラを感じるほどきれいでした。オーバーホールで一つ一つの部品をクリーニングし、ジェネレーターやチェックバルブ、ゴムガスケットなどの消耗パーツを交換して組み上げました。外観だけでなく一番大事な燃焼機構も新品のようによみがえりました。これでまた50年、元気に火を灯してくれることと思います。こんなにきれいなランタンですが、キャンプで使用しているとのことです。きっと素敵な夜を演出してくれることでしょう。ありがとうございました。



2008/04

 今回はPEAK1「442」のオーバーホールをご紹介します。オーナーのTさんにとってこの442は初めて買ったガソリンストーブだそうです。バイクツーリングのためにちょうど発売されたばかりの442を買われたそうです。思い出の1台、愛着を感じました。
 
状態を見せていただくためにお送りいただきましたが、タンク内の錆がひどく、ポンピングしても圧がかからない状態でした。部品を交換してでも復活させて欲しいとのご希望でした。


 バラしてみるとゴムカップに割れ(左画像)がありました。圧がかからない原因はこの割れと考え新品に交換しました。が、まだ圧がかかりません。よく見てみると錆からきたホールができていました(右画像)これではいくら圧をかけてもホールからエアーが漏れて圧がかかりません。さらに悪いことホールの位置が奥なので燃料がにじみ出てきてしまいます。危険です。
 



 ホールの位置が奥にあり作業時に時間がかかりましたが、最終的には無事ホールを埋めることができ、圧を保つことができるようになりました。初めて購入した思い出のシングルバーナー、またツーリングに連れて行ってあげてください。
ご利用ありがとうございました。


2008/03

 今回はPEAK1[400A]のオーバーホールをご紹介します。数年前に会社の先輩からいただいたそうですが、着火したところ炎は安定せず、燃料のにじみもあり使えない状況だそうです。炎が安定しないだけならまだしも、燃料のにじみは怖いです。

PEAK1を見せていただいたところバーナー部の錆や汚れがありました。全てのパーツを分解し、錆取りを行ないました。ジェネレーターの詰まりもあり、安定して燃料を供給できなかったようです。PEAK1や501はバーナーボウルの下で燃料が霧状に噴射されるのが見えます。霧状に噴射されず液体のまま垂れていました。燃料のにじみの原因です。引火したら怖いです…。ジェネレーターの内部を特殊工具でクリーニングしました。
 
作業完了後、燃焼実験を行い安定した青白い炎で燃焼を確認しました。勢い良く燃焼しました。私もうれしくなる瞬間です。これでキャンプで大活躍ですね。

外側も内側もピカピカになりました。
大切に使ってあげてください。 ご利用、ありがとうございました。


2008/02

 今月は500のオーバーホールをご紹介いたします。やはり500系はビッグサイズのため人気があるようです。しかし502よりも昔の製品となるので、錆や汚れの症状はかなり進んでいるものが多いのも確かです。

今回は炎が燃え上がってしまう症状(火達磨になる)ということでメンテナンスのご依頼をいただきました。早速燃焼実験をしてみると見事に火達磨になってしまいました。これでは鍋の底がススで真っ黒になってしまいますし、怖くて火力を強めることもできません。部品を分解し、丁寧にクリーニングを行い組み上げました。今回は特に燃料や空気が通る内側の錆が多く、燃料と空気のバランスが崩れていました。
 
調整しながら組み上げて燃焼実験を行なうと、見事にバーナーらしい勢いのある音と青い炎が復活しました。


ジェネレーターなどの真鍮パーツもピカピカきれいになりました。500系は火力も強いですので、キャンプ場でおいしい料理つくりに活躍してくれることでしょう。


2008/01

 意外にメンテナンス依頼が多いのが500系・502系シングルバーナーです。
 「オーバーホール」ですので、全ての部品を分解し、内部(燃料の通るところ)もきれいにクリーニングし、調整しながら組み立てていきます。タンク内の汚れや錆が詰まっている場合もあります。
 
タンク内の錆取り・内面保護処理も行ないます。細かな錆がごそごそ出てきたり、透明だった薬品が真っ黒になって出てくることもあります。バーナー部分が錆びていたり、吹きこぼれによる汚れが固まっていると不完全燃焼や火力が弱くなる原因になります。細かな作業ですが、バーナー部の溝一つ一つの錆・汚れ落としもとても大切です。


見た目もきれいになりますが、一番大事なバーナーとしての役割がしっかり果たせるよう、特に燃焼機構のクリーニングを徹底的に行ないます。
(OPTION2では上の画像のようにゴトクもきれいになります。)
 いまいち火がつきにくい、火力が上がらない、炎が安定しないなどの症状があれば、ぜひオーバーホールしてあげてください。


2007/12

 今回はご依頼いただいたシングルバーナーのフルメンテナンスをご紹介します。何年も使っていなかったということで、だいぶ苦労しましたが、タンク内の錆もきれいになり、復活です。バーナー部分の汚れや錆もきれいになりました。捨てるのは簡単ですが愛着のあるものはやはり直してあげて長く使いたいものです。明日、オーナー様の所に帰ります。喜んでくださるとうれしいです。
 

キャンプ場で大活躍させてあげてください。
ありがとうございました。